2.5次元化された少年ジャンプの人気漫画2選
漫画の世界から飛び出したような世界観と、クオリティの高いキャラクタービジュアルが話題の「2.5次元舞台」。今や人気漫画が「2.5次元化(=舞台化)」する流れは定番となりつつあります。
今回は、少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」連載の人気漫画の中から、2.5次元化した作品を2つ紹介します!
超常能力の世界で”無個性”に生まれた少年がヒーローを目指す!「僕のヒーローアカデミア」
僕のヒーローアカデミア」とは?
「週刊少年ジャンプ」にて好評連載中の、堀越耕平先生による大人気ヒーロー漫画です。「ヒロアカ」の愛称で親しまれる本作は、シリーズ世界累計発行部数8,500万部突破を記録し、世界中から愛されています。アニメシリーズは第7期が制作中(2023年11月時点・放送日時未定)、劇場版アニメは第4作の制作が決定しています(2023年11月時点・公開日未定)!
あらすじ
誰もが何かしらの超常能力・”個性”を持つようになった世界!”個性”を悪用する敵<ヴィラン>を、圧倒的な力で取り締まる「ヒーロー」は皆の憧れの存在となっていた!主人公・緑谷出久(通称「デク」)もまた「ヒーロー」になることを夢見る少年だったのだが…!?
『僕のヒーローアカデミア』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト 『僕のヒーローアカデミア』|超常能力〝個性〟を悪用する者を取り締まる「ヒーロー」は皆の憧れの存在。主人公・緑谷出久も「ヒーロー」を夢見る少年だったのだが…!?
“個性”のぶつかり合いを舞台上で!「ヒロステ」
「僕のヒーローアカデミア」は、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageとして2019年4月に初めて舞台化されました。同年に上海公演も行われており、ヒロアカの海外人気を象徴していますね。愛称は「ヒロステ」です。
ヒロステの魅力
本作のその魅力の一つは、迫力満点のバトルシーンです!
ヒロアカを語る上で欠かせないのが、爆豪勝己の「爆破」や、轟焦凍の「半冷半燃」など、それぞれの持つ”個性”(=超常能力)。
本作では、スクリーン、スモーク、プロジェクションマッピングなどの様々な舞台装置を駆使し、超次元のバトルが舞台上で繰り広げられます。
ヒロステはその演出がとてもかっこよく見ていて引き込まれていきます!
また、ヒロアカといえば個性的なキャラクタービジュアルが特徴ですよね。
本作では、メイクや装飾などによってビジュアルを細部まで再現。例えば特徴的な死柄木弔のビジュアルも、見事に再現されています!
戦闘コスチュームも同様です。
例えば緑谷出久の戦闘コスチュームには、焼け跡のようなダメージ部分が見受けられます。
鍛錬や度重なる戦闘で消耗したのだと想像させるそのダメージから、製作陣の強いこだわりを感じます。
舞台上でヒロアカを表現するための創意工夫は、他にもあります。
例えば、重要キャラクターであるオールマイトは、ヒーローとして活躍する筋肉質な体付きと、負傷を負ってやつれてしまった本当の姿の2種類のビジュアルがありますよね。
本作では前者を”マッスルフォーム”、後者を”トゥルーフォーム”とし、2人のキャストで演じ分けることによって、ビジュアルを徹底的に再現しているのです。
このアイデアには「なるほど!」と思ってしまいます。
このように、様々な創意工夫のもとで再現されたヒロアカの世界観は、原作ファンも納得の仕上がりです。
舞台化されたエピソードは?
これまで舞台化されたのは4作品です。
・「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage
〜雄英体育祭
・「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Stage 本物の英雄(ヒーロー)
職場体験〜ステイン襲撃
・「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Stage 本物の英雄(ヒーロー) PLUS ULTRA ver.
職場体験〜ステイン襲撃(※前作の完全版とされている)
・「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Stage 平和の象徴
林間合宿
・「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage 最高のヒーロー
仮免試験
※ 2020年7月に上演が予定されていた「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Liveは延期が発表されているため、作品数にはカウントしていません。
※ 2021年7月に上演が予定されていた「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Stage 本物の英雄(ヒーロー) は延期されたため、作品数にはカウントしていません。当該公演は、2021年12月に上演されました。
気になるキャストは?
緑谷出久 : 田村心
爆豪勝己 : 小林亮太
麗日お茶子 : 竹内夢
飯田天哉 : 猪野広樹
轟焦凍 : 北村諒
蛙吹梅雨 : 野口真緒
オールマイト(トゥルーフォーム) : 林剛史
オールマイト(マッスルフォーム) : 岩永洋昭
(敬称略)
ほか豪華キャストが揃っています。
オールマイトのトゥルーフォームとマッスルフォームで演じる俳優が変わるのも「ヒロステ」の魅力の一つですね。
参考
※なお、上記は初演時のキャストであり、2作目以降キャスト変更があります。
続編はある?最新情報
このように大人気シリーズの「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageですが、残念ながら続編の発表はされておりません(2023年11月現在)。
ぜひ続編の上演を期待したいですね!
宿命を背負った少年が、残酷な鬼たちと戦う!大ヒット作「鬼滅の刃」
「鬼滅の刃」とは?
「週刊少年ジャンプ」にて2016年〜2020年連載の、吾峠呼世晴先生による言わずと知れた大ヒット作です。累計発行部数はなんと1億5000万部を突破しています!
人と鬼が織りなす切ない物語と、酷烈の剣戟が読者を魅了する本作。2019年のアニメ化をきっかけに、子供から大人、老若男女に愛される作品となりました。
私は漫画は読んでおらず、アマゾンプライムのみでの視聴をしましたが作画がとてもよく、世界観に引き込まれていくのを感じました。
「鬼滅の刃」の漫画は、現在23巻まで販売されております。
連休などに一気に読むことのできる冊数かなと思いますので、今週の週末にでもいかがでしょうか?
あらすじ
“ 舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・ね*豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚! “
『鬼滅の刃』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト 『鬼滅の刃』|舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に…
“鬼滅”の世界が目の前に!舞台「鬼滅の刃」
「鬼滅の刃」は、舞台「鬼滅の刃」として2020年1月から2月にかけて初めて舞台化されました。愛称は「キメステ」です。歌やアクションに加え、あらゆる舞台装置を駆使した演出で観客を鬼滅の刃の世界観に誘います。
キメステの魅力
本作の魅力の一つは、見応えのある剣戟シーンです!
鬼滅の刃といえば、鬼殺隊と鬼との間で繰り広げられる剣戟ですよね。
主人公・竈門炭治郎をはじめとする鬼殺隊の人々は、それぞれの”呼吸”と”型”(=戦いの中で使う技) を持っています。本作ではその”型”を表現するため、キャスト陣の鮮やかなアクションに加え、あらゆる舞台装置を駆使しています。その一つに、キャストの動きに合わせて映し出されるプロジェクションマッピングがあります。
例えば炭治郎の剣戟シーンでいうと、鬼の糸(=急所)が見える→水面斬り→鬼が首を切られる瞬間が、アニメを彷彿とさせる映像美で表現されています。そ
の再現度の高さは感動ものです。
また、キャラクタービジュアルに関しても抜群のクオリティで再現されています。
炭治郎の痣を表現するメイクや、鬼と化したね*豆子の長く鋭い爪、産屋敷耀哉(舞台では2作目から登場)の額に施された特殊メイクなど…。
細部にまでこだわって表現されたビジュアルは、原作ファンにとっても嬉しいポイントです。
そして、キメステといえば音楽も印象的でしょう。
作品の舞台・大正時代の日本を思わせる和風の曲調や、キャラクターの個性を際立たせる歌、剣戟でのモノローグなど、数々の魅力的なメロディーが舞台を彩ります。
舞台化されたエピソードは?
これまで舞台化されたのは4作品です。
・舞台「鬼滅の刃」
〜響凱との戦い
・舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆
那田蜘蛛山編
・舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車
無限列車編
・舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入
遊郭編
気になるキャストは?
竈門炭治郎 : 小林亮太
竈門禰豆子 : 高石あかり
我妻善逸 : 植田圭輔
嘴平伊之助 : 佐藤祐吾
冨岡義勇 : 本田礼生
鬼舞辻無惨 : 佐々木喜英
(敬称略)
ほか個性的なキャストが名を連ねています。
参考
※なお、上記は初演時のキャストであり、2作目以降キャスト変更があります。
※高石さんの「高」の正しい漢字はしごだかです。
注目の2.5次元俳優
「キメステ」に出演している2.5次元舞台の俳優の中で特に注目されている俳優を紹介します。
数々の有名な俳優が出演している「キメステ」の中でも、とくに竈門禰豆子役の 高石あかり さんは
「かわいい」「似ている」などと話題になりました。
高石あかりさんのインスタグラム
最新作上演中!公演情報
舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入が現在好評上演中です(2023年11月現在)!続編の発表はされておりませんので(2023年11月現在)、終演後に続編発表を期待したいですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
どちらも大人気原作の2.5次元化ということで、舞台版も熱量の高い作品となっています。
「週刊少年ジャンプ」 から2.5次元化される漫画は、ますます増えていくことでしょう。今後も2.5次元舞台に注目です!