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Nibroll/ミクニヤナイハラプロジェクト『前向き!タイモン』を観る
無料
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基本情報
劇団名 Nibroll/ミクニヤナイハラプロジェクト
『前向き!タイモン』
作・演出:矢内原美邦
キャスト
鈴木将一朗/笠木泉/山本圭祐
スタッフ
作・演出:矢内原美邦/舞台監督:鈴木康郎・湯山千景/照明:南香織/映像:高橋啓祐/美術:細川浩伸/チラシ:Jignasha Ojha・石田直久/制作:precog
あらすじ
シェイクスピアの「アテネのタイモン」をベースに、どれほど辛く厳しい人生でも前向きに生きる人々の生き様を描いた現代版タイモン。2010年12月に行われた京都府立文化芸術会館主催の「シェイクスピア・コンペ」では優秀賞を受賞。第56回岸田國士戯曲賞受賞作品。
前向きに生きる。これは簡単なことではありません。 前向きに努めながらも、なにひとつ報われないまま人生が終わることなど よくあることです。 だからって後ろ向きはまっぴらごめんです。 前のめりになるくらい前向きに人生を歩もうではありませんか? 後ろ向きな人生が、あることをきっかけにパッ!と前を向いたときに生み出される、 生きることへのエネルギーを私は信じたいです。 これは不幸などん底にいる後ろ向きな男が前向きに人生を見つめなおす作品、 それが『前向き!タイモン』です。
ここがおすすめ
・高速の長ゼリフ
ここまで、高速の長ゼリフは初めて観たと言っていいくらい速いです。
全く何を言っているのかわからないくらいに速いです。でも不思議なことに大事な要素は、自然と耳に入ってくるんです。
演出の妙技か、人間の性か、自分のひっかかるキーワードはどんなに早くても印象に残ります。セリフを無視したというよりか、高速のセリフの中で感じられる抽象的なイメージが心にひっかかるような体験をしました。
・圧倒的に前向きになれる役者の動き
とはいえ、難しいことはわからんし、セリフ早すぎて聞き取れないよ!って言う人もいると思います。
でも、そんな人も、役者の動きを観るだけでとても楽しいです。
というのも、「前向き!タイモン」というタイトル通り、圧倒的前向きな人たちが走り回り、暴れまわる姿を観ているとセリフが全くわからなくても、とりあえず、テンションが上がってきます。
・あふれでる独創性
高速の長ゼリフという点でもう独創性は保証されているのですが、それに加えて今回の作品は白い箱が点在する抽象舞台に、さらにそこに投影されるプロジェクションマッピングなど、他にも独創的な部分があります。
劇中で何度も衣装がわりするなど見飽きない構成になっています。
※評価は主観です。基準は曖昧です。
笑い | 3 |
独創性 | 5.0 |
美しさ | 3 |
迫力 | 4.5 |
総合 | 3.5 |
ここは微妙?
とはいえ、映像で楽しむにはやや面白さが欠けてきます。
ただでさえ、聞き取りづらい高速長ゼリフなのにも関わらず、音質があまりよくないために本当に聞き取れない箇所があったり、役者の動きが多いうえに、カメラの動きも大きく、映像で観ると酔ってしまいそうな感覚になります。
カメラも定点固定ではなく、役者を追いかけたりする撮り方をして迫力を演出してはいるものの、それゆえに観ていて疲れることもありました。
こんな人は観るべき
・いままで観たことない舞台が観たい人
演劇をしている人に共感のポイントがいくつもあります。ぜひ、見てみてください。きっと「同じこと考えたことある…!」と思う役者やシーンと出会えると思います。
・何かに悩んでいる人
題名の通り、前向き!な人たちが描かれています。どんな困難にも前向きに立ちむかう人を観ることできっと笑顔になれるのではないでしょうか?
・役者を目指す人
前向き!タイモンは終始止まらない長ゼリフと早ゼリフで構成されています。
その中で感情表現をしたり、あるいは一瞬の間に意味を生み出す演出を観ることで、「役者」の技術について学ぶところがあると感じました。
これだけのセリフ量をこなす役者をじっくりと何度も観察できるのは、観劇三昧の魅力ですね。
舞台の感想(抜粋)
「前向き!タイモン」を観てきた。超高速の台詞回し。戯曲は先に読んでたけど、想像を遥かに超える速さだった。演劇というより、エネルギーの暴発を目の当たりにしているかのよう。 http://t.co/IoBU4XBeoi
— エンドレスサマーモード。 (@33_pun_pun) September 1, 2013
前向きタイモン、一番前で見てよかった。役者さんの迫力が目の前で色んなもの(汗、勢いなども含む)が飛んでくる。時折もう言葉と動きのスピードの加速がすごくて言葉も通り越して音になって動きはダンスみたいにもなって究極だなぁ。人間はあそこまで行けるんだ!タイヘンだけどポジティブ!
— isaokanemaki (@isaaaaao) August 30, 2013
前向き!タイモン@こまばアゴラ劇場。早送りのような高速台詞&動き。高速の中にもはっ、とする言葉を耳は拾う。耳の選択性。ともあれ、前向きに生きることは並みではできない。すごい疲労感です。
— tatsutamakin0 (@tatsutamakin0) August 30, 2013
まとめ
『前向き!タイモン』のおすすめポイントは、
・高速の長ゼリフの連発
・ポジティブになれる前向きな芝居
・ありとあらゆる独創性
です!
いかがだったでしょうか?興味を持たれた方は、観劇三昧でぜひ観てみてください!
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