映画よりお得!「小劇場観劇」のすすめ
休日に出かけたい。だけど、疲れるのは嫌だし、アウトドアスポーツはちょっと・・・
となると結局、映画?…でも観たい映画ももうないし…
となっているあなたに。新しい趣味の選択肢として「小劇場の観劇」をおすすめします。
そもそも小劇場って?
小劇場という言葉の使われ方は幅広く、商業用の1000人規模の会場と対比して300未満、あるいはもっと小規模の劇場(とそこで行われる公演)という使われ方もあれば、日本の役者中心の「新劇」から派生して多数の演劇集団ができた結果、小規模のグループがひしめいてはじまった小規模な劇団とその公演のことを指すこともあります。
簡単に言えば、大きな劇場ではなくもっと小さな劇場で行われる演劇だと思って大丈夫です。
小劇場のいいところ
役者との距離が近い
小劇場は比較的小さな劇場(小屋とよく言われる)で行うため、役者との距離が必然的に近くなります。例えば、宝塚や劇団四季などを観る時に、遠すぎて顔がよく見えないなんてこともありますよね。それらを観たことがなくても、スポーツなどでも観客席から遠くて選手の顔が見えないと、ちょっと嫌になるときってありますよね…。小劇場ではそんなストレスなく役者の顔をしっかり観ることができるのが特徴です。
一回きりの舞台
これは演劇の特徴ですが、一度舞台が終わると、撤収(バラシという)してしまうため、一度見逃した舞台はもう二度とみられることはありません。
もちろん、一回だけではなく何ステージかは行うのですが、それでもだいたい2日間〜3日間程度です。
それが終わると全部なくなってしまうと考えると、寂しいものですね。知り合いや家族が出るなら是非とも行くことをお勧めします。DVDでは観られない一回きりの楽しさがあります。
「秘密の隠れ家」感を味わえる
これは個人の勝手な考えですが、よくいう「秘密の隠れ家」感を味わえるのも小劇場の楽しみだと思っています。
小劇場は普通のホールや大きな劇場でやることは少なく、もっと小さな劇場や会場が民家の中にあったり、ビルの中にあったり、さらには喫茶店の中で行われるなんてこともあります。
小規模の演劇ですから、「場所を選ばず」(と言っては語弊がありますが)、いろんな場所で演劇を行う取り組みがなされています。
こうした特別な空間を味わえるのは、小劇場だけかもしれませんね。
チケット料金はいくらくらい?
でも、舞台を見るのはお金がかかるから…と思っている人。
小劇場は、大きな舞台での商業演劇とは違い、チケット代も手頃な価格になっています。
劇団の規模や会場にもよりますが、おおよそ、1000円〜4000円になります。
学生だとさらに学生割などがついたりして、1000円を下回ることもしばしばあります。
映画ですと、一般でおおよそ1800円(TOHOシネマズ の場合)ですが、1800円以下の公演は各地で毎週のように行われております。
公演によって値段が違うので見比べながら、なるべく安いものを見るというスタンスでもいいでしょう。
小劇場のエチケット・ルール
「小劇場が近くであるのを知っているんだけど…」「友達に誘われたんだけど…」
「でもなんか特殊な空間そうで入りづらい。」「エチケットとかルールとかってあるのかな…。」
そんな方もいるでしょう。
小劇場の基本的なルールを説明します
ルールと言ってもたいしたことは無いですが、不安な方のための確認です。
小劇場のルール
・上演中の写真撮影・録音は基本的にNG。
・上演前・後でも舞台の撮影は許可が無い限りは基本NG。
・飲食や喫煙もほとんどの場所でNG。
・携帯電話は電源から切る。(マナーモードでもバイブレーションの音が響くので電源を切るように言われる場合がほとんどです。)
・上演中の話し声や一人言は絶対NG。小さな劇場ではとても声が響きます。笑い声などは大丈夫ですが、あまりにもうるさく笑いすぎたり、身内笑い(自分の身内や友人が出た時に、シーンの意図とは関係なく笑うこと)は敬遠されがちなので気をつけましょう。
小劇場に行く服装 ドレスコードはある?
小劇場というと、もしかしておしゃれしていかなきゃいけない?なんて思っている方もいるかもしれません。
小劇場は、とくに服装に気を使う必要はありません。
ただ、匂いのきつい香水などをつけていたり、シャカシャカとビニールの擦れる音のなる素材などは嫌がられる可能性もあります。
その点だけ気をつければ、映画を行く時の服装で全く問題はないでしょう。
もちろん、仕事帰りのスーツや学校帰りの学生服でも大丈夫です。
もう一点服装で注意しておくのは、温度調整ができるような服でくるということです。
小劇場ではその設備の小規模さから冷暖房の設備が整っていない場合も時折あります。
また、冷暖房がついていても、効きすぎたりしてしまい逆効果になっていることもあるので、なるべく温度調整ができるような服でくることをお勧めします。
劇団・会場によってはブランケットを貸し出してくれるところもあるので、そういうのも利用していきましょう。
まとめ
・小劇場は、小さな規模の演劇公演
・役者との距離が近く、一回きりで、秘密の隠れ家感を味わえる新しい趣味の形。
・厳しいルールもドレスコードもないため、学校帰り、仕事帰りにも行ける。