皆さんは2.5次元舞台の中でも長期にわたって公演が続けられている「ツキステ。」「スケステ」「イブステ」「バズステ」をご存知でしょうか?
2.5次元舞台の中でも、少し特殊なこの舞台たち。今回はじっくりと解説していきます。
ツキプロステージ シリーズ概要
・ツキステ。: 『ツキウタ。』Six Gravity & Procellarum がメイン(2016年〜)
・スケステ: 『SQ』ユニット SolidS & QUELL がメイン(2018年〜)
・イブステ: 『ALIVE』ユニット SOARA & Growth がメイン
・バズステ: 『VAZZROCK』シリーズの舞台版
・メガステ: 『ツキウタ。』女神シリーズの舞台版
・ツキプロステージ(プロステ): 6ユニット合同公演(2020年〜「キソセカイ」シリーズ)
ツキプロステージとは?
まずは、これらの舞台の元になっている作品の解説から進めたいと思います。
この作品の最初の始まりはドラマCDからとなっています。
「ツキウタ。シリーズ」と呼ばれる作品で、「月」という言葉がつくように一つの月に一人のキャラクターが付いており、月に一度CDが発売されるという展開がされていました。
キャラクターは12人で、その全員がツキノ芸能プロダクションでアイドル活動を始めます。
このコンセプトが人気だったのか、後続と呼ばれる『SQ』『ALIVE』『VAZZROCK』とCD展開は続いていきます。
そして、これらの作品をコンセプトに作られたのが「ツキステ。」「スケステ」「イブステ」「バズステ」と呼ばれる舞台シリーズです。これら4つをまとめて総称した言葉が「ツキプロステージ(プロステ)」と呼ばれるようになりました。
プロステ共通の魅力
プロステシリーズには共通する特徴があります。
- 2部構成: 第1部「お芝居パート」+ 第2部「ダンスライブパート」
- キャラクターの世界観を保ったストーリー: 原作のキャラ設定を生かした完全オリジナルストーリー
- オリジナル劇中歌: 原作シリーズの作曲陣が書き下ろした楽曲が公演ごとに追加
- キャストのダンス&歌唱力: 俳優陣が舞台で踊り、歌うため、稽古量も並大抵ではない
つまり「物語」と「音楽ライブ」が一度に楽しめる、まさに2.5次元のダンスライブと呼ぶにふさわしい舞台シリーズなのです。
ツキステ。: Six Gravity & Procellarum がメイン
「ツキステ。」は2016年4月に開幕し、現在まで長期にわたって続いている、ツキプロステージシリーズの本家とも言える舞台です。
キャラクター紹介(ツキウタ。)
ツキウタ。の12キャラクターは、上半期の「Six Gravity」と下半期の「Procellarum」の2ユニットに分かれています。それぞれの担当月・声優・舞台版俳優を以下にまとめます(舞台版は変遷あり)。
Six Gravity(シックスグラビティ)
- 師走 駆(しわす かける) – 12月担当 / 声: 梶裕貴 / 担当色: 金 / 舞台版: 輝山立→澤邊寧央(9幕〜)
- 睦月 始(むつき はじめ) – 1月担当 / 声: 鳥海浩輔 / 担当色: 紫 / 舞台版: 校條拳太朗→縣豪紀(9幕〜)
- 如月 恋(きさらぎ こい) – 2月担当 / 声: 増田俊樹 / 担当色: ピンク / 舞台版: 横尾瑠尉→鈴木遥太(9幕〜)
- 弥生 春(やよい はる) – 3月担当 / 声: 前野智昭 / 担当色: 黄緑 / 舞台版: 仲田博喜→松田岳(6〜10幕)→太田裕二(11幕〜)
- 卯月 新(うづき あらた) – 4月担当 / 声: 細谷佳正 / 担当色: オレンジ / 舞台版: 山崎大輝→竹中凌平(4〜8幕)→中島礼貴(9幕〜)
- 皐月 葵(さつき あおい) – 5月担当 / 声: KENN / 担当色: 水色 / 舞台版: 上仁樹
Procellarum(プロセラルム)
- 水無月 涙(みなづき るい) – 6月担当 / 声: 蒼井翔太 / 担当色: 青緑 / 舞台版: 佐藤友咲
- 文月 海(ふづき かい) – 7月担当 / 声: 羽多野渉 / 担当色: 青 / 舞台版: 土井一海→平井雄基(9幕〜)
- 葉月 陽(はづき よう) – 8月担当 / 声: 柿原徹也 / 担当色: 赤 / 舞台版: 鷲尾修斗→栗田学武(9〜10幕)→鷲尾修斗(11幕〜)
- 長月 夜(ながつき よる) – 9月担当 / 声: 近藤隆 / 担当色: 黄 / 舞台版: 谷佳樹→秋葉友佑(6幕〜)
- 神無月 郁(かんなづき いく) – 10月担当 / 声: 小野賢章 / 担当色: 茶 / 舞台版: 笹翼→三山凌輝(6〜10幕)→佐藤智広(11幕〜)
- 霜月 隼(しもつき しゅん) – 11月担当 / 声: 木村良平 / 担当色: 白 / 舞台版: 友常勇気→TAKA(CUBERS, 6〜14幕)
ツキステ。主な公演の振り返り
「ツキステ。」は2024年時点で14幕まで公演されています。ここでは初期の重要な公演を振り返ります。
第一幕『ツキウタ。』ステージ Ver.BLACK / Ver.WHITE
ツキウタステージの始まりは12人ではなく、ユニット「Six Gravity」と「Procellarum」のユニットごとでの公演で、内容も「Ver.BLACK」「Ver.WHITE」と2公演に分かれていました。この構成は現在でも続いており、12人全員出演の公演でも「Six Gravity」視点と「Procellarum」視点で内容が少し変わっていたりします。
一幕の内容は、「Six Gravity」は卯月新の誕生日を祝うために奮闘する、「Procellarum」は自身を無くした水無月涙をメンバーで励ます、という構成です。ストーリーがこだわって壮大というよりは、初めてでも入りやすい、笑いありの楽しい内容になっています。
「ツキウタステージ」が他の2.5次元舞台と違うところがダンスライブパートがあるところです。当時、如月恋役の横尾瑠尉さんは現役のダンス講師をされていた方で、その方が音頭を取り12人全員の俳優をダンスライブができる状態まで持ってきてくれました。
ダンスライブは本当に必見で、特に Procellarum の「ONE CHANCE?」は踊りが複雑なのですが、見事に踊り切った俳優さんたちには脱帽です。
第二幕『月歌奇譚 夢見草』
この公演で初めて12人全員が揃いました。内容は当時人気の高かったドラマCD『月歌奇譚 夢見草』。年中組と言われる新&葵、陽&夜が出演する舞台のゲネ公演の後、異世界に飛ばされ、舞台によく似た世界の異世界で生き残るために立ち上がるという内容です。
「月の章」と「桜の章」に分かれており、この頃から「お当番」と言われるその公演のメインキャストが決まっていきました。この時の当番は年中組(山崎大輝・上仁樹・谷佳樹・鷲尾修斗)。この4人のラストのお芝居が本当に素晴らしく、涙なしには見られない作品です。
この公演からオリジナル劇中歌と呼ばれるものができ、ツキウタシリーズの作曲を手掛けている方が書き下ろしてくれました。なんと4曲もあり、世界観にぴったりな楽曲になっています。
ライブパートに関しては、初めて12人楽曲「ツキノウタ」が舞台で演出されました。オープニングのリーダー二人のセリフからもうかっこいい!この部分だけでもぜひ見ていただきたいです。
第三幕『SCHOOL REVOLUTION!』Ver.BLACK / Ver.WHITE
この公演は1幕ぶりにユニットに分かれての公演。ツキノ芸能プロダクションにアイドルを派遣したいと要望があり、面白がった社長が別々の仕事に Six Gravity と Procellarum を派遣するというストーリーです。
合言葉は「退屈な毎日を革命だっ!」。前回の夢見草とは違い、笑いの多い楽しい内容になっています。今回のオリジナル劇中歌は一曲のみで、その曲をユニットごとに歌っている内容になっています。ちょっと懐かしさを感じる旋律ではありますが、心に響く素晴らしい楽曲です。
3幕では舞台では初のキャラクターのソロ楽曲が演出されました。ツキステシリーズはソロ曲もかなり素晴らしいので必見です。なお、この公演で卯月新役の山崎大輝さんが役を卒業されました。
第四幕『Lunatic Party』
この公演から、すべての公演で12人全員が出演されるようになります。ハロウィン間近の日、とあるペンダントを手に入れたことにより騒動に巻き込まれる、という内容です。
初のアニマルズ(ツキウタシリーズで出てくるペットたちが擬人化)が登場したり、初のツキウタシリーズのユニット楽曲衣装が登場したりと、ツキウタを愛する人たちにも好評の公演でした。
オリジナル劇中歌も4曲あり、ハロウィンっぽいちょっとダークな曲だったり、全員曲ではこの舞台の内容に沿った曲になっていて、今でも受け継がれている楽曲になっています。
この公演から卯月新役が竹中凌平さんに変更されます。ライブパートも12人で12人の構成で、とても素晴らしい演出になっていました。
第五幕以降
5幕以降も「Lunatic Party」を継承するハロウィン系、シリアス系、コミカル系などバラエティに富んだ公演が続いており、2024年までに第14幕までを上演。長期化に伴いキャスト交代も進み、世代交代を経ながらも舞台のクオリティが維持されています。
スケステ: SolidS & QUELL がメイン
「スケステ」は2018年から始まった、原作『SQ』(SolidS & QUELL)を題材にした舞台シリーズです。
『SQ』はツキノ芸能プロダクションの中でも「カッコいい・大人」路線のユニットが揃ったシリーズで、ツキウタとは異なる落ち着いた音楽性とビジュアルが特徴。スケステではその世界観を活かした、よりハードでダンサブルなライブパフォーマンスが楽しめます。
ツキステと同じく「お芝居+ダンスライブ」の2部構成で、Episodeごとに公演が積み重ねられています。
イブステ: SOARA & Growth がメイン
「イブステ」は原作『ALIVE』(SOARA & Growth)を舞台化したシリーズです。
『ALIVE』はツキウタの後続シリーズで、ツキウタ・SQに比べると若手感のあるユニット構成。さわやかさと熱量を兼ね備えた楽曲・ダンスが見どころです。
ツキステ・スケステと同様、お芝居パート+ダンスライブパートの構成です。
バズステ: VAZZROCK シリーズがメイン
「バズステ」は原作『VAZZROCK』シリーズを舞台化したものです。
『VAZZROCK』はツキプロの中ではバンドサウンド・ロック寄りの音楽性が際立つシリーズで、舞台でもバンドの熱量を直接体感できる演出が特徴です。
合同公演: ツキプロステージ(プロステ)とメガステ
2020年からは6ユニットのメンバーが出演する「ツキプロステージ(プロステ)」が始動し、「キソセカイ」と呼ばれる合同公演シリーズが新たにスタートしました。複数ユニットがクロスオーバーする豪華な公演として、プロステシリーズの集大成的存在となっています。
また、ツキウタ。女神シリーズの舞台版「メガステ」も別途展開されており、女性版キャラクターによる新たな2.5次元舞台として注目を集めています。
まとめ
「ツキステ。」「スケステ」「イブステ」「バズステ」、そして合同公演の「ツキプロステージ」「メガステ」と、ツキノ芸能プロダクションが描く2.5次元舞台ワールドは年々広がりを見せています。
共通の魅力は「お芝居+ダンスライブ」の2部構成と、原作の世界観を尊重したオリジナルストーリー&楽曲。一度ハマると沼が深いシリーズです。
キャストには本記事内でも紹介した松田岳さん・縣豪紀さん・仲田博喜さん・鷲尾修斗さんなど、2.5次元の第一線で活躍する俳優陣が揃っています。詳しくはおすすめの2.5次元俳優5人もあわせてご覧ください。
気になった方はぜひ、まずは「ツキステ。」第一幕から触れてみてはいかがでしょうか?きっとあなたも沼にはまるはずです。
※キャスト情報・公演情報は2024〜2025年時点の公開情報を基にしています。最新の公演情報はツキノ芸能プロダクション公式サイトをご確認ください。

