スキルシェアサービスで気軽に色々学べるようになりました。
もちろんその中には演劇もあります。
ただ、一口にスキルシェアサービスとは言っても種類は色々あります。
読者の皆様の中には数あるスキルシェアサービスの中でどのサービスがいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は「タイムチケット」と「ストアカ」の2つのスキルシェアサービスを比較しながら解説していきます。
タイムチケットの場合
まずは「タイムチケット」の場合について紹介していきます。
ここでは「タイムチケット」がどんなサービスなのか見ていきましょう。
タイムチケットはどんなサービス?
タイムチケットは数あるスキルシェアサービスの中で特徴的なサービスになっています。
どういうところが特徴的なのかというと、「ホスト」と呼ばれる販売者が自身の時間を「チケット」で売る仕組みになっています。
ではタイムチケットの「ホスト」は自身の時間を「チケット」として売って何を提供するのでしょうか。
タイムチケットでは25にも及ぶカテゴリーで「ホスト」が自らのスキルなどを提供しており、売買されている「チケット」は3万を超えます。
タイムチケットで人気なカテゴリーとして、主に下記のようなものがあります。
- インフルエンサートーク
- フリートーク/雑談/グルメ
- 悩み/カウンセリング
- 恋愛/婚活
- 写真撮影/カメラ
- お金/副業
- 占い/スピリチュアル
- 就職/転職/キャリア…など
雑談からキャリアなど、タイムチケットではありとあらゆるものが時間単位で売買できるサービスになっており、会員数は20万人以上です。
タイムチケットのコスパは?
タイムチケットは最短1分単位で「チケット」の売買ができます。
「ホスト」によっては時間単位ではなく定価設定をしている「ホスト」もいます。
それではタイムチケットの「チケット」の相場はどれほどなのでしょうか。
カテゴリーが25に及ぶ上に「チケット」も3万以上あるので大変幅広いですが、時間単位では30分あたり1800円~6000円のものが目立つ印象です。
定価設定でも同じような傾向があります。
ただ、人気「ホスト」の「チケット」だと高額なものも少なくなく、中には定価5万円前後のものもあります。
さて、演劇に限ってみればどんなことが言えるのでしょうか。
演劇では最安500円の定価チケットがあったほか、全体的に30分あたり2500~4000円程度のものが多いです。
時間単価の設定は「ホスト」によって1分単位~2時間以上まで様々です。
タイムチケットで受けられる演劇の「チケット」は?
タイムチケットでは3万を超える「チケット」が売買されているということでしたが、演劇に限るとどれほどあるのでしょうか。
そこでタイムチケットで「演劇」と検索をかけてみたところ、2024年11月14日時点で14枚の「チケット」がヒットしました。
ここでは14枚ある「チケット」の内、高評価のついている「チケット」をみてみましょう。
タイムチケットで売買されている演劇「チケット」の内、2枚の「チケット」が星5つの評価を得ています。
1つは「1対1でお話しましょう!長い演劇経験から現場のお話できます!」というチケットで、このチケットは雑談ベースで進行します。
このチケットを使ったユーザーの中にはキャラクターデザインで相談したというユーザーもいました。
2つは「【初心者歓迎】脚本(映像/演劇)の書き方伝授します!」というもので、脚本の書き方に特化した「チケット」となっています。
この「チケット」を利用したユーザーからは初心者にも分かりやすい説明だったと評価されています。
この2つを見ると演技などに関するものはないのかと思われるかもしれませんが、無論あります。
中には学校の演劇部や演劇サークルの支援、演劇系の学校への受験対策を提供している「チケット」もあります。
演劇全般の相談に乗る「チケット」もあり、タイムチケットでは相談ベースで演劇の「チケット」が売買される傾向にあります。
タイムチケットの評判は?
ここまでタイムチケットについて、サービスの仕組みから演劇のジャンルで売買されているチケットまで見てきました。
ところで、タイムチケットの評判はどうなのでしょうか。
カテゴリーによって賛否両論こそありますが、基本的に自分にはないスキルやノウハウなどをプロから相談ベースを中心に知識共有してもらえるということで評価は上々です。
先ほど紹介した演劇の「チケット」もまさにそのパターンと言えるでしょう。
また、「チケット」を売る「ホスト」は一律27%と決して低くはない手数料を支払っていることもあり、趣味が興じた程度のものではないということもこれでよく分かります。
対する購入する側のユーザーはというと、特に登録手数料はありません。
そのため、無料登録だけ済ませてしまえば気軽にタイムチケットのサービスを利用できるというわけです。
登録は無料ですので、少しでも気になるということであれば登録してみるというのもおすすめです。
ストアカの場合
ここまでタイムチケットのサービスについて紹介してきましたが、対するストアカはどうでしょうか。
ここではストアカのサービスについて紹介していきます。
タイムチケットの場合と比較しながら読んでみると判断しやすくなるでしょう。
ストアカってどんなサービス?
ストアカはスキルシェアサービスの中でも「学習プラットフォーム型」と呼ばれるものになります。
これはどういうものなのかというと、教えたいユーザー(講師)と学びたいユーザーをオンライン上のプラットフォームにてつなげるというものです。
このような性格からオンライン上で習い事をするようなサービスといっても差し支えないでしょう。
そんなストアカですが、ストアカではどんな講座が受けられるのでしょうか。
ストアカでは500のジャンルを扱っており、講座の数は8万を超えます。
ストアカはオンライン上のプラットフォームで教えたいユーザーと学びたいユーザーをつないでいる特性上、オンライン講座だけになるのかと思いきやそうでもありません。
ここがストアカの特徴的なところなのですが、オンライン講座に留まらず、オンラインと対面のハイブリッド形式の講座、対面講座もストアカでは扱われています。
扱われている講座の中には無論、演劇も含まれます。
ストアカのユーザー数は147万人にものぼります!
ストアカのコスパは?
ストアカのコスパ面についても見ていきましょう。
さすがに500ジャンル8万もの講座があるとなかなか判断しづらいところなので、今回は演劇ジャンルに限定して見た時のコスパ面を見ていきます。
演劇ジャンルに限って見れば1セッションあたり2500~6000円前後の価格帯に収まるものが多いです。
ただ、講座自体は単発のものから複数回構成(複数セッションのセット)になっているものまであります。
以上を踏まえて、少なくとも演劇ジャンルの講座の価格帯については特段高すぎるということはないといえるでしょう。
講座によって1セッションあたりの時間は2時間~7時間と幅が広いです。
ストアカで受けられる演劇の講座は?
ストアカで受けられる演劇の講座はどれほどあるのでしょうか。
2024年11月14日時点で「演劇」と検索をかけましたところ、165件がヒットしました。
基本的に常に更新されており、多い時では200件以上もの講座がヒットすることもあります。
演劇ジャンルにおいても豊富な講座数を誇るストアカですが、実際にどんな講座を受けることができるのでしょうか。
ストアカで受けられる講座として、発声・滑舌練習、朗読、演技、インプロ(即興演劇)、脚本執筆などがありました。
中でもとりわけ人気な講座として「【テレビで特集】即興演劇から学ぶ表現とコミュニケーション|インプロ」があります。
ストアカで受けられる演劇の講座については下記の記事で詳細に紹介していますので、併せてご参照ください。
ストアカの評判は?
ここまでストアカについて、サービス概要、コスパ、演劇の講座数について紹介してきましたが、評判はどうなのでしょう。
ストアカでは講師陣の質に対して安心だという評価があります。
これはどういうことなのかというと、ストアカで講師を務めるにはまずストアカで事前審査を受ける必要があります。
事前審査に合格して初めてストアカで講師になれるのですが、さらに顔写真つきの実名登録も義務です。
講師の質はもちろんのこと、実名で登録されているので利用者にとっては安心感が高いサービスと言えるでしょう。
なお、利用者の登録料は無料です。
タイムチケットとストアカを比較してみよう
ここまでタイムチケットとストアカの双方について解説しましたので、ここからは各項目ごとに2つのスキルシェアサービスを比較していきます。
比較項目 | タイムチケット | ストアカ |
講座数 | 3万以上 | 8万程度 |
講座数(演劇) | 14件 | 165件 |
価格帯(演劇) | 2500~4000 | 2500~6000 |
講師陣 | 実名登録は任意 | 実名登録 |
扱っている講座の比較(演劇含む)
取り扱っている講座/チケットの数は上記の表でも見えるように、ストアカの方が圧倒的に多いです。
タイムチケットの3万に対してストアカの8万ですので、2倍以上もの開きがあります。
演劇のジャンルについてはタイムチケットの14件(2024年11月14日時点)に対してストアカの165件(2024年11月14日時点)とその開きは10倍です。
数でみるとストアカの方が圧倒的に多いですが、タイムチケットとストアカでは提供されている講座の性格が異なります。
ストアカでは事前に体系立てて講座がセットされていることが大半ですが、タイムチケットの場合は「ホスト」の時間を買って相談ベースで知識共有などをしてもらうスタイルが主流です。
そのため、じっくり体系的に学びたいのであればストアカの方がメリットは大きいでしょう。
ただ、ピンポイントで相談したいことがあるということであれば相談ベースが中心のタイムチケットも決して悪くはありません。
どういうスタイルで学びたいかが選ぶときの大きなポイントになります。
価格帯の比較
上記の表の数字についてはもう少し説明が必要なので、この場で捕捉させてください。
タイムチケットについては定価チケットと時間制チケットがあることについては先述した通りです。
上記の表ではタイムチケットについては30分あたり価格、ストアカでは1セッションあたりの価格で表記しました。
一見すると大きな違いはないように見えますが、結論から申し上げますとタイムチケットの方が割高です。
同じ2500円でもそれは30分あたりなのか、1セッション2時間のものなのとでは訳が全く異なります。
そのため、価格面についてはストアカの方がお得感がある印象が否めません。
ただし、時間にタイトで短時間で済ませたいとなるとタイムチケットにも一定の利があります。
なお、タイムチケットにも時間に縛りのない定価制チケットがあるので、それとストアカを比べながら検討してみるのもいいかもしれません。
講師陣について比較してみよう
最後にタイムチケットの「ホスト」とストアカの講師について比較してみましょう。
タイムチケットでは実名登録している「ホスト」も多いですが、ペンネームも見られることから必ずしも義務というわけではありません。
ただ、一律27%もの手数料を支払って出品しているので「ホスト」の質は確かなものと言えそうです。
一方のストアカはというと実名登録且つ顔写真付きが義務付けられています。
さらにストアカで講師になるには事前審査に合格しなければならないため、利用者から見た安心感は確かなものです。
加えて、ストアカでは著名な劇団が講師を務めている講座も数多くあるのが嬉しい点です。
タイムチケットとストアカ、自分に合ったサービスを使おう!
今回はタイムチケットとストアカの2つのスキルシェアサービスについて、サービス内容、講座数、評判などについて比較しながら紹介してきました。
お得感や講師への安心感、講座数においてはストアカの方に分があるといえるでしょう。
他方で、細かく時間単位でピンポイントに相談ベースで知識共有をしてもらいたいということであればタイムチケットもおすすめです。
体系的にじっくり学ぶのか、それとも限られた時間の中でピンポイントに相談するのかどうかで、使うスキルシェアサービスが分かれてくるところでしょう。
上記の観点はもちろんのこと、これまでに紹介してきた各項目を踏まえてどのサービスが自分にあっているか、確かめてみてはどうでしょうか。